Wednesday, May 25, 2011

10周年同窓会

日曜日は、パリから60キロほど南下したところにある城下町、フォンテーヌブローに行って参りました。
フォンテーヌブローといえば森、その森の中にある、ビジネス・スクールINSEAD(欧州経営学院)で、卒業10周年行事が催されたのでした。

前回は5周年記念があったのですが、たった5年だと、薄情は私としては、あまり懐かしさもなくすっぽかし。10年経った今回も、学生時代はまるで昨日のことのようなので、そんなに盛り上がっていなかったのですが、ま、世界から皆が集まるのに、パリに住む私達が行かないのはねぇ、と、どうでもいい義理を感じて行ったのです。

行ってよかったと思いました。
懐かしい顔を見て、心では「年取ったね」と言い合いながら、表立っては、「変わらないねぇ」なんて肩叩いちゃったりして。時は思ったより残酷ではなく、歳とって美しくなった人も多かったし、お腹が出てきたり髪が薄くなったことで、より人間味増した感もあったし。
「どうしている?」「元気そうね」と、決してそれ以上の会話にはならないんだけど、それでも「また会えてよかった」って心底感じ合える、こんな同窓生という関係はいいなって、こんな機会をもてたことに感謝の気持ちが湧き上がり。

大金持ちから失職中など、色々な立場の人々が、アメリカから、ブラジルから、香港から、インドから、と集まりました。日本からは誰も来なかったのが残念。「絶対行くわ」と頑張っていた陽子さんは、天国から参加していたに違いない。
意外だったのは、現在専業ママさんしている女性が多かったこと。男性も子煩悩ぶりを見せまくっていたし、昔はあんなにキャリア!って張り切っていた人達なのに。そういう人生のフェーズなのでしょう。10年経って、皆より自然体になった感じがして和みました。
 
次回は20周年同窓会。今回以上に、見栄を張る気もないでしょうし、もう見た目云々というのも通り越しているだろうから、より打解けた会合になることでしょう。
そしてその時には、Soraさんの白髪のお友達の「9年会」 のように金でも共同購入しょうと提案してみます。それとも金に変わる、値上がりしそうな手堅いコモディティーはあるでしょうか。

3 comments:

  1. 私の周りも、年をとるに連れて見えを張らなくなってきたように思います。以前の仕事一辺倒の時代から、会社や仕事以外の結びつきを求め、豊かな人間関係を築きたいと多くの人が思っているようです。私自身も数年前に比べ、色んなことが平気になり、人に対する期待感が下がり、多様な人達との付き合いが増えました。最近不思議なことがありました。数日前に少し困ったことが起きて、嫌な気持ちでPCに向かっていたら、誰かが私に「残りの人生は、もっと楽しんでもいいんじゃない?」と話しかけたような気がしたのです。本当の話です。誰もいない一人の部屋で確かに私の左上の方から私に向かって話しかけて来た感じがしたのです。その後、瞬間的に心がパッと軽くなって安心したのです。信心深くない私にも、こんな声が聞こえてきたので、なんだか嬉しくなりました。

    ReplyDelete
  2. いいですね、その声。
    (私の場合は、楽ばっかりしているから「そろそろ苦労してもいいんじゃない」とか、聞きたくない声が聞こえそうな今日この頃です。)

    私も、昔、夢でそういう感じの、心が軽くなるような、なんというのでしょう、自分が気づいていないことを客観的に知らせてくれるような夢を見たことがあります。あれで、その後の自分が少し変わった気がする。

    説明のつかない(つくのかもしれないけれど)超自然的な現象って、ありますよね!

    ReplyDelete
  3. 自然体でいくっていいですね。歳をとるといろんな柵(しがらみって漢字で書くと柵なんですね!)がはずれてより自分らしくいられるのがいいところです。
    私も一度声を聞いたことがあります。私の弟も迷ったときは寝る前までにそのことをよく考え、答えを夢の中で求めるときがあると言っていました。見えない世界にいる存在、それも自分の成長を見守ってくれている存在といつも話ができたら、よいアドバイスもらえそう。

    ReplyDelete