この一、二週間に10冊程本を読んだ。いつもは気に入った作家の本ばかり読み、新しい作家には尻込みするという、好奇心すらも怠け象な小生だが、今回は知人が親切に色んな作家(芥川賞作家が多い)の本を貸してくださったのでチャレンジしてみた。
結果から言うと、最近の(といっても過去十年以上をも含める)芥川賞はよく分らない。唯々奇妙な話で、ある程度上手に文章が書ければよいのだろうか。作風も作られた感じのがよいようで、私の好みではない。パワーもないし、プロットもない。それでも、お借りして本当によかったと思う。多分、このような空虚で残虐で、雰囲気が大事というのが現代日本なのだろう。そういうことを感じることができたのはありがたい。拝借させて頂きましてありがとうございます。
島田洋八の「ガバイばあちゃん」というのも読んだ。漫才師、B&Bの太った方が島田洋八だ。そんな彼のおばあちゃんの思い出話である。芥川賞物と比較対象ではないが、こっちの方が人生の勉強になったかも。松本清張の「黒革の手帳」はページを繰る手を止めることができなかった。プロットが素晴らしい。そして筆力も凄い。彼も出だしは芥川賞らしいがこれは大いに納得。子猿用に日本語教室の図書館からは「きかんしゃやえもん」「ぐりとぐら」を借りた。前者は私の子供の頃に母に読んでもらったような気がする。後者は本当に素朴に可愛くって、子猿らも食い入るように見ていた。
好きでなかった本でも漫画でも読書は大好き。魂が牛乳をゴクゴク飲んでいるような満足感があるし、自分の世界の小ささを認識できるってものだ。
義理の母からはフランス語で書かれたスウェーデンの作家の分厚い本を頂いていて、会うたびに「読んだ?」とプレッシャーを掛けられている。どうしようかな。うーん、今夜は「のだめカンタビ-レ」かな。
いつも不思議に思い、聞いてみたいと思っていたこと、「どうやってそんなに本を読む時間を作っているのですか?」
ReplyDelete私もたくさん読みたい本がありながら、子どもが寝たあとベッドにごろん、本を開いた瞬間、Zzzz・・・。
10冊も読めるなんて、素晴らしい!時間の上手な使い方、是非教えてください。
えーそれはズバリ色んなところで手抜きしているからです。そして利己主義なので、自分が好きなことのためなら、どんな犠牲も払っちゃうところがあって、ですね、真夜中過ぎでも結末まで読んでしまうとか、子猿をお風呂に入れるのをサボってまで、桑田さんのビデオクリップをみるとか・・・あまり人に進められる類のことはしていないのです・・・。
ReplyDelete自分の時間を捻出するのも大事なことです。私もしょっちゅう御風呂入れるのをさぼったりしているのに、なぜかやりくりできず…。さらなる「手抜き」に挑戦します。
ReplyDelete時間を食われているのは食事かな、と思ったりします。ここを もう少しちゃちゃっとやりたいです。
食事ね、和食は色々小鉢を作ったり、お吸い物がなくては駄目とか、面倒ですよね。ここはぐっとアメリカナイズして、手を抜くべしです。オーブン料理は野菜も肉も一気に加熱して終わるので、実はお手軽だということに気がつきました。
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