今日は宅の子猿について。
彼は4歳で、パリの地元の幼稚園の年中組に、この九月から通っている。ぐずるかと思っていたら、期待以上にすんなりと、新地パリでの幼稚園に通い始めていた。カタールでの保育園体験が生きているかもしれない。最近はクラスの子の名前が会話にのぼってきたり、「今日は楽しかった」と帰って来る事もあり、良かった良かった、と思っていた。(ところで、「何が楽しかったの?」と聞いても、いつも「知らない、忘れた」と、笑顔で答えるのですが、会話を繋げてくれないのは、男の子の特技なのでしょうか)
今日は家での昼食のあと、幼稚園に送り届けてから、園庭のフェンス越しに覗いてみた。我が子猿君、一人でフラフラ、何で遊ぼうか、まずは物色。すると、別の子猿がやって来た。「あれが友達なのかしら」と思っていたら、その子猿め、いきなり宅の子猿を殴り倒した。我が子猿は、よたよたっと立ち上がって、不快な顔をする。そして、「ちっ!」と、むかつく子猿を睨みつけるだけで、彼から離れたところにある遊具で遊び始めた。一瞬のことで先生は気づかなかったようである。しっかり観てなさいよ!と思う母猿。
引き続き観ていると、今度は其の遊具に関心を持った別の子猿が我が子猿の平和なひと時を邪魔し始めた。我が子猿はハイジャッカーの様子をしばし観察してから何やら交渉していたが、商談まとまらず、ハイジャッカーに乗っ取られていた。
そこら辺で、切り上げて帰途についたのだが、あんな毎日なのに、何が楽しいのだろう、と思う。あんなに嫌な目にあい、嫌な奴等にブイブイ言われながらも、遊んだり、絵を書いたり、歌を歌うのが楽しみだなんて。ちょっと大人の世界に共通しているような・・・。常に、明日はもっと楽しい日になるって、信じちゃって。人間って、貪欲なまでに好奇心や、向学心、そして楽しみたい、という気持ちがあるんだな、とあらためて思った。がんばれ、子猿君!
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