Tuesday, November 15, 2011

サポートグループ

シンガポールに来てかれこれ8年目になる。年数を数えてみて時間の経過の早さに愕然!信じられない速さで人生が駆け抜けていく。実は私の長男は自閉症スペクトラムで、もう13歳になるが、つい最近までは目を離せない問題児だったのに、彼なりにも成長しているのが信じられない。あたりまえの事だが自分より背が高くなり、声が変わり、自分と対等に意見するなど、予想していたよりも大人になっている彼をみると、色々悩んでいた頃が(悩みはいまだに尽きないけれど)ほんとに懐かしくなる。こちらにも子供の成長・障害に悩みをもつ親が少なくなく、最近日本人の母を対象としたサポートグループの代表をさせてもらい、私にも手にとる様に解る悩身・苦しみをいかに軽減して、”楽しい”毎日を送れるか皆で模索している。私自身は自分が一番サポートが必要なときに、外に援助を求められなかった経歴があるので、グループにくる彼女たちは私よりもかなりヘッドスタートをきっており、会を重ねるたびに少しずつ明るくなるような感じも見受けられる。若いときのような人生や人にたいする様々な憶測・期待が減り、独りよがりでイゴイスティックな部分が削られよりシンプルなライフスタイルや考え方を歳とともに得ると、やはり人にとって人がいかに救われているのかというのを身にしみて感じる。

3 comments:

  1. 読んでいる私も救われました。
    20代の頃、私なりに悩みが多かったのですが、そんな時に何かと手を差し伸べて助けてくださった女性がいます。ご飯に誘い出してくださったり、話を聞いてくださったり……その方の優しさには本当に救われたものです。

    今その方の当時の年齢になったのに、私はサポートが必要な方たちになにもできていないなぁ、と気づきました。マズイです、これは。

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  2. ”楽しい”毎日の模索は、本当に永遠の課題ですね。近所の女性たちと散歩を時折していますが、たった一時間の散歩もあれこれ工面してやっとできる(かできないか)で、特に女性の場合はほかの人のために自分を削る傾向が強いのを実感します。

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  3. 人が人を救うというのはとてもよくわかる気がします。良く言われていることですが、喜びとか悲しみとかの色んな感情は、誰かと共有することで、より嬉しくなったり、悲しいけど笑顔がでたり、1人では考えられない程、私達の心を良い状態にしてくれると思います。年をとって大人になると、いろんな事が昔と違って見えてきて面白いですよね。。。

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