Friday, October 7, 2011

キャロル

友人のキャロルが左足の親指と人差し指(というのかな)を複雑骨折した。雨がくる前にパラソルをしまおうと傘の部分を持ち上げたら、鉄の台が足に落ちてきたそうで、気絶するかと思うほど痛かったらしい。普段なら、怪我をしても人に言わずにじっとこらえる彼女は、珍しく親しい友人たちに怪我をしたことをメールで報告した。すると、毎日のように友人や家族が入れ替わり立ち代り、来訪し、ご飯を置いていったり、おしゃべりをしたり、包帯を替えたりしてくれるので、とても嬉しいようだ。私も3回ほどお邪魔しては、ペチャクチャ話しをしてきた。例のお隣のおばちゃんのパットと対比するほどに人徳ということを考えさせられる。
キャロルもパットも不幸な結末の結婚を経験し、お酒に逃げ場を求めたというが、その後の人生の取り組み方に雲泥の差があり、キャロルは一念発起して自立し、3人の子供を育て上げ、子供にも孫にも、そして友人にも愛される今がある。パットは、お酒におぼれ、4人の子供たちにも見放され、全ては他人のせいという態度で接するので友人にも隣人にも見放され、電気も水もない家で一人寂しく住んでいる。英語のフレーズにYou have to give to getというのがある。日本語でいうと、情けは人のためならず、ということになるのかもしれない。キャロルをみていると、とても多くのものを周りに与えている気がする。私の母と同じ年代の彼女は、若い友達ができて嬉しいと言ってくれる。私は、年齢を感じさせない感受性をとても嬉しく思う。

1 comment:

  1. 全くそのとおり、情けは人のためならずなのだと思う。結局自分がやったことしたこの身に戻ることがなく、原因がなければ結果がないという単純なことなのだ。だから、やっぱりどう在るかって大切なんだとおもう。

    ReplyDelete