Monday, September 14, 2009

親子関係について

わが夫には面倒くさい両親がいる。フランスの古臭い格式を重んじ、スタイルが大切で、思ったことを言わない天邪鬼(あまのじゃく)。特に長男である夫には軍人でもあるまいし、ちょっと時代錯誤なくらい、突き放し気味に育てたきらいがある。でも心根はとっても優しい人たちなのだ。これで嫌な人たちなら面倒ではないのだが本当に良い人なので困ったものだ。

夫とそんな彼の両親の関係は面倒くさい。お互い、愛情たっぷり持っているのは確実にそうなのだが、いいたいことを言わない、聞きたいことも聞かない、甘えたこともいわない。カタールから帰ってきてはじめての義両親との食事のシーンで、政治や天気について話しているのにはあきれた。もっと言いたいこと、言うべきことあるだろうに。
欧米の男性はこまめに母親にコンタクトを取る。夫もそうで、カタールでも週一回は連絡を取っていたが、お互い、話の内容はコアに触れず、「元気?」と聞かれれば「もちろん元気」と双方で言い合っていた。たとえ瀕死の重傷でもそう言っていることだろう。大人の関係といえばそうとも言える。

私自身は所謂(?)日本の都会の核家族、言いたい放題だし、遠慮などしないで、ずけずけ互いの境界線に踏み込む割には、肝心の部分は共有しない、そんな親子関係で、これはこれで良くないと思うのだが、夫のは見ていてじりじりすること多し。でもまぁ、お節介は野暮というもの。口は出さないようにしている。

二人の坊主の親の私として、幾ら口下手DNAの男の子だからといって、将来こういう儀礼的な関係だけは辞めてほしい。花を見ては「きれいだねぇ」と拙い日本語で話してくる次男、私に下手なダジャレを仕掛けては自分で大笑いする長男、こういう距離間を感じない親子でいたいんですけどねぇ、どうなることやら。

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