以前ステージャーについて書いたと思う。アメリカ西海岸には、家を売る際に、家具やら飾り物を一般人にアピールするように仕立てる大道具係りの商売がある。最近建てた我が家は豪邸だが、家具は学生時代から子育て時代をへて、大変民衆的でボヘミアンなもので、永年の愛着と横着で捨てられない。ところが、ステージャーは容赦しない。青いテープを「捨て」の家具にどんどん張っていく。そして今日はとうとうステージングの日。家に戻ると、ほー!と思う。いかにも一般人ウケのする家の内装になっている。自分では決して買わないようなものが棚に並んでいる。本も本屋さんのディスプレーのように置いてある。面白い。住み込んでいるような雰囲気をかもし出しながらも、個人的なものが一切ない。これは、一種のアートである。これで家が売れるといい。
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