Tuesday, April 21, 2009

コミッション

かつて証券会社に勤めていた頃、コミッション・セールスの凄さを経験した。売りにくい証券ほどコミッションが高く、トップセールスはこれを売ることによって金銭的な優位を確保するだけでなく、同じセールスの仲間内でもステータスの優位を確保していたように記憶している。今週末は、これを家庭内に導入して、コミッションの凄さを再認識した。我が家は、十数年に及ぶ共同生活を営む間に山のようにモノを溜め込んできた。引越しをするたびにモノを処分したつもりでも、たくさんモノは溜まる。不要なモノをEBay またはCraigslistで売ったら売値の50%をコミッションで子供にあげると提案した。すると、今までは火事だと脅かしても動かなかった子供らが、身動き軽く次から次へと不要物を持ってきては写真を撮り、値を付け始めるではないか?使い古した靴箱の値を付けるのに、市場調査をした上で新品の類似品の半額で売るようにアドバイスをすると、「そんなに値下げする必要はない!」と反論をする。この風景に資本主義社会のミクロコズムを見る思いである。

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