我が家のチャーリーは、村一番の怠け者な犬の定評がある。日中は、革張りの安楽椅子に座り、あごを肘掛にのせて居眠りをし、ご飯を食べるときは、腹ばいになってパクパクたべ、べろべろ水を飲む。散歩も日中はあまり積極的に好まず、丘のふもとの図書館に娘に連れられて行くと、途中で根をあげてぺたりと路上に座り込む。車も犬をよけて迂回をする。幼いころラッシーのような犬を夢見た私は、チャーリーをかわいいと思うが、子供たちは手間のかかる弟のように扱う。
ところが、チャーリーは、そんなことにはお構いなしである。子供たちを自分の子羊と確信し、誰かが悲鳴でもあげようものなら、吠えて警報をならし、夜中も一人一人見てまわり、夜明けには安心して、私の寝室の前に丸くなって寝る。朝、扉をあけると、ヨガでいうDowndogの見本よろしくお辞儀をしては抱擁を歓迎する。決まって二回くしゃみをし、プルプルと体を振って階段を下りてついてくる。子供たちは大きくなり、母にあまり興味を持たない中、チャーリーだけは家の中をついてまわり、仕事から戻ると、全速力で走りよってきては飛びついてくる。大きい犬だけあって迫力がある。世間の評判とは裏腹に、とても勤勉で忠実な犬だと思う。
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