
3週間ぶりでしょうか、いつもの田舎に来ています。
先ほどは、裏の森へ、セップ茸(ポルッチー二、上の写真です)を取りに出かけました。
前回来た時は、真緑の森のグリーンパワーにリフレッシュしましたが、(下の写真)

今回は、この写真の上の方の緑の葉が、黄葉となり、地面一面は松と栗の葉の枯葉で埋め尽くされていました。写真のコードを持ってこなかったのでダウンロードできませんのでイメージしてください。
一面黄金色の壁と、地面の渋い落ち葉色のコントラストが、圧巻の美しさでした。
湿った腐葉土の臭いにキノコの豊香が混じり、「あぁ、秋ね」と独りごちてしまう・・・。
この季節はキノコやら栗やら目を皿にして探しつつ、そしてナメクジをよけつつと忙しいのですが、って、このナメクジがすごいんです。日本のとは違いますよ。肉厚で(ごめんなさい、気持ち悪いですよね)、大きくってしっかり茶色いの!うっかりすると落ち葉と間違えちゃう。カメレオンだけじゃない、この成りきり方のレベルの高さ。
閑話休題。
きのこ、きのこ、と探す、欲張りキノコ婆さん、ふと目をあげると、黄金色の木々がそよいでいることに気づき、その自然の奏でる音楽に心が捉えられます。
天を仰ぐと、先月より葉っぱは随分落ちてしまったようで、少し空が見えます。先月までは、緑の天井で、時たま光のカーテンが降りる、幻想的な瞬間もあったけど、今日は秋晴れの空が見える。
視線を遠くにやると、何処までも続く木々が身体をゆするように揺れていて、そうそう、ここは生命体の共有地なのよね、と実感します。落ち葉はふかふかのクッションのように積もっていて、少しずつ土に戻っていく。拾い切れなかった栗も虫が食べ、やがて朽ちて土になる。美味しいキノコも毒キノコも土になる。
そして先月と同じように、亡くなった友人の声が聞こえます。
・・・って大丈夫ですよ、ホラーへ話が展開するのではありません!
風のさわさわとした音が、彼女の静かでハスキーな声に似ているなぁ、なんて思っていると、彼女がそばにいて、「フランスの秋はいいよねぇ」とか、「自然の中にいるのが一番休まるわ」なんて言っているような気がする、それだけです。そう思うと、心が慰められる、それだけのことです。
秋は優しい季節だと思います。